トップ
三分間法話
仏教は人生のナビゲーション
浄土真宗本願寺派 純正寺様 (彦根市佐和町)
仏教は、迷いを転じてさとりを開く教えです。ただ、現在私たちには、お釈迦様のようなさとりを生きたまま開くことは困難といわなければなりません。しかし、生活の中の身近な出来事を通じて、仏教から大切なことを教わって生きることは出来ます。
迷いとは
では、迷いとはどんなことなのでしょうか。そう難しく考えなくても、私たちの生活の中にもたくさんの迷いがあります。
例えば、道に迷うこともそうです。初めて訪れる土地などでは、よく道に迷ったりします。では、道に迷うとどんな気持ちになるでしょうか。多くの人は決して楽しくはないはずです。心細くなったりしもします。待ち合わせの時間なんかがあると、イライラしたりもするでしょう。そして、焦ってキョロキョロするあまり、信号を見逃して事故を起こすなんてこともありますよね。道に迷うということは、とても不安なことです。
では、何の不安なのかというと、目的地を見失ったという不安です。ですから、初めての土地へは、前もって地図で下調べをして、しかもその地図を手に持って出かけます。でも、やはり道に迷ってしまいます。それは何故なのでしょうか?
現在地と目的地
最近の携帯電話には、いろいろな新しい機能がついています。「GPS(全地球測位システム)」もそのひとつです。このシステムは、すでにカーナビゲーションなどには一般的に使われるようになっている機能です。目的地を登録すると、道に迷うことなく自動的に目的地までの道順を教えてくれる、便利な電子地図機能です。
では、一般的な地図帳とこの電子地図、同じ地図なのに何が違うのでしょうか。それは、電子地図上にはあるけれども地図帳にはない、あるしるしです。このしるしを「現在地」といいます。この現在地というしるしは、車に乗っているときには、いま私の車がどこを走っているのか、携帯電話ならばいま私がどこを歩いているのかを、いつも地図上に示してくれます。そして、目的地までの最適な道順を教えてくれるのです。地図帳には、残念ながらこの機能がありませんので、現在地を見失うと簡単に道に迷ってしまうのです。私の車にも、最近この機能が付きました。ですから、初めて訪れる土地でも迷うことなく安心して車を運転することが出来ます。
人生の道しるべ
人生という旅にも、いろんな迷いがあって不安になります。だから、人生にも常に目的地と現在地を教えてくれるナビゲーションが必要です。この人生のナビゲーションが仏教です。
あなたの人生の目的地はどこですか?お金や楽しみばかり追い求めるうちに、人生に道に迷ってはいませんか。ならば、是非仏教にきいてみましょうよ。仏教は、きっとあなたの人生を貫いた目的地と現在地をいつも教え続けてくれます。これはお金やモノでは換えることは出来ません。そして、目的地と現在地を知ったとき初めて人生を安心して生きることが出来るのです。

